【この記事を書いた人】横浜のクラシカルホメオパス山田千鶴子。パニック障害で10年苦しんだが、ホメオパシーレメディに出会い、不安のない自由な生活を送れるようになる。2010年よりホメオパス。心身の問題に悩む全国多数のクライアントさんをサポートする。詳しいプロフィールはコチラ |
最近、韓ドラの「ミセン」を見て、あらためて「過去」について思ったことがあります。
それで今日は、辛い、あるいは自分としてはネガティブなイメージを持っている「過去」をどう扱ったらいいのか?
ホメオパスとしてどう考えているのかということについて書きます。
ドラマ「ミセン」の主人公チャン・グレはプロ棋士めざして子供の頃から囲碁しかやってこなかった男子。
でも結局プロになれず、26歳で大手商社にコネ入社。
学歴社会の韓国で高卒。おまけに普通の社会のことを何も知らない・・
寡黙でぼーっとして見えるので、最初は当然「つかえない奴」です。
でも囲碁で鍛えた観察力と思考力、難局に対処する態度はバッチリ身体の底に入っているので、時々目が覚めるような解決をして周囲の人を驚かせます。
温かい上司に恵まれて実社会で成長していくチャン・グレ。
中毒体質の私は、4日くらいで最終話まで見てしまいました^^;
で、チャン・グレを見ていて印象的だったのが、人は自分の思考体系を過去の経験を通して作っていくんだなあということです。
ひとつのことを極めると、思考方法や戦略の立て方が身につく。
そしてそれは、別の世界にいっても通用するということです。
過去の体験が作る思考と戦略
いやいや、それはチャン・グレの特殊事情でしょう。
囲碁とか楽器とか、1日10時間も練習してきた人は特別。
そういう特別になにかを突き詰めた人ならそうかもしれないけど、私なんて中途半端で。。。と思うかもしれません。
でもそれは違います。
まあもちろん、突き詰め度が高いほど際立つ思考や態度が身につく可能性は高いでしょう。
でも、それは必ずしもプロになるほどの形ある修行に限らないのではないか。
たとえそれが立派ななにかの訓練ではなかったとしても、過去に自分が夢中になってしたこと、あるいは長時間を費やしたことの痕跡は、必ず自分のなかに残っている。
自分が人生でやってきたことは、必ず役に立つということです。
例えば大所帯を切り盛りしてきたとか、義理の親の介護を長年してきたとか、家族の事情で好きでもない仕事をずっとしてきたとか・・
一見意味のない苦労、実りのないムダな時間を費やしたと感じることがあっても、そこで身についた難局の対処方法、心のもちかたなどは必ず身についているはず。
そしてそれは、次のステージに行って別のことをするときにきっと役に立ちます。
これは実はクライアントさんを見ていても思います。
柔軟で多角的なものの見方、苦しい人への共感力の高さ、だれ一人嫌な気持ちにさせないコミュニケーション術などなど。。
客観的に見ると際立っている特質(ご本人は気づいていないと思いますが)は、たぶん過去の経験を通して培われたものだろうと思うのです。
時々過去を悔やんだり嘆いたりしている方がいらっしゃいますが、そんな必要はない。
どんな経験でも自分の底を支える何かになっているはずだからです。
だから、もうそれでいい。
過去をほじくり返したり、過去について悩んだりするのはやめましょう。
考えても変わらないし、意味ないから。
というのが私の考えです。
次に、もう少し特殊な過去について。
過去にひどい環境にいて苦しんだ場合
これは苦労の多い家に育ったとか、毒親とか虐待とか、いわゆる「トラウマ」があります。。というケースですね。
こちらも、基本的にはわざわざトラウマをほじくりかえす必要はないと思います。
人間は、自分が対処できない苦しみは脳の奥に隔離してみないようにしているからです。
辛すぎることは対処できない。
今日を生きるためにその苦しみは隔離します。
そして自分が成長し、その過去の苦しみに対処することができる力がついたとき、隔離が溶けて、ふうっと問題が浮上するかもしれません。
そうしたら対処すればいい。
でもそれはあくまで自然に起きることで、わざわざ意識的にトラウマ解消したりする必要はないと思います。
ただし、なかには過去が実際問題として現在に影響を与え続けている人がいます。
その場合、生体があるひとつの型を示していることがあります。
そうしたら、その型に合うレメディを摂ればいい。
エネルギーがあがり、抑圧していた過去が自然に浮上するかもしれません。
そうしたらそこで対処すればいいだけです。
このへんがレメディのいいところですね。
マインド(思考)レベルで無理やり分析したりワークしたりしないで、自然に任せることができるから。
生体として準備もできていないのにマインドレベルでいじりまわすとドツボにはまるばかりです。。
ホメオパシーセッションでは、過去のことも色々うかがいますが、それは単にあなたがストレスに対してどう対応する生体なのかを知りたいから。
過去にどんなストレスがあってどう変化してきたのか、という生体としての連続性を知りたいからにすぎません。
必要もないのに、過去をアレコレ触る必要はありません。
過去はもう過去だし、そこを生き延びて今にいるわけです。
今とこれからを楽しくするために、どうしたら一番いいかを考えるだけです。
そしてレメディが、今を楽しくするサポートをします♪
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