【この記事を書いた人】横浜のクラシカルホメオパス山田千鶴子。パニック障害で10年苦しんだが、ホメオパシーレメディに出会いパニック克服。2010年よりホメオパス。心身の問題に悩む全国多数のクライアントさんをサポート中。ヴィソルカスのホメオパシー学校卒業。詳しいプロフィールはコチラ |
花粉症シーズンですね。
花粉症にもホメオパシーのレメディはもちろん非常に有効です。
花粉症につかえるレメディは、大きくわけて2つのタイプがあります。
花粉症につかえるレメディ2つのタイプ
1 慢性用のレメディ
2 「花粉症用」のレメディ
まず1番の慢性用レメディというのは何かというと。。
個人セッションをしてホメオパスが選んだ今の全体波動に合ったレメディをのんでいる方の場合、そのいつものんでいるレメディのことを慢性レメディと呼びます
もちろん100%ではないですが、相当高い確率でこの慢性レメディが花粉症にも有効であることが多いです。
個人セッションを受ける理由は様々で、頭痛とか腰痛とか不安とか落ち込みといった心身の問題の改善全般。
あるいはすごい問題があるわけではないけど、本当の自分を生きてよりよい人生にしたいとか、まあいろいろあります。
でも、私の場合は、最初から花粉症を治すことを第一目的としてセッションを受けるという方はあまりいらっしゃいません。
つまり、ほとんどの場合、私がセッションで選んだ慢性レメディは、花粉症のために選んでいません。
それなのになぜ、その慢性レメディで花粉症がやわらぐのか?
不思議じゃないですか?
でも、クラシカルホメオパスからすると、これは不思議でもなんでもありません。
慢性レメディが花粉症にも使える理由
例えば頭痛のクライアントさんがいたとして、慢性レメディは別に頭痛のために選んでいないからです。
もちろん頭痛が良くなるようにという気持ちで選んではいるのですが
慢性レメディは「頭痛用」ではありません!
頭痛用じゃないって、じゃあなに?
ということですが、
慢性レメディは「わたし用」なんです。
慢性レメディはその方全体の波動に合っている。
波動が合っているレメディをとることで生体の健康度が上がる。
健康度が上がると生体内の色々な仕事が効率的にサクサクできるようになります。
だから、自分に付随している現象である頭痛も、健康度が上がる一環として改善していくわけです
花粉症も、「わたしという存在に起きる現象のひとつ」ですよね?
わたし用の慢性レメディが、頭痛とか腰痛といった現象に効果的であるなら、
同じようにわたしに起きる現象のひとつである花粉症にも、
効果を発揮する可能性は高いでしょう、ということです
このことが明確にわかる例を簡単にご紹介すると
花粉症のシーズンではないときにいらしたクライアントのAさん。
メンタルと生理の問題でセッションを受けていたのですが
すっかり元気になったので「もう来なくて大丈夫です」といって卒業にしました。
そのまま安定していくことが確信できたからです
ただレメディはそのままのみつづけていただき、飲み忘れるようになったらもう自然にやめていいとお伝えしました。
人間は必要ないものは忘れるようになっているからです。
でしばらくたってから「ちょっと目が痒いのですが花粉症の目薬つけてもいいですか?」
という質問が来ました。
目薬のような局所の薬は全身に影響したりしないので大丈夫ですとお答えし、
同時に「今のんでいるレメディも頻度をあげてとってみてください」とアドバイスしました。
すると
「慢性レメディを頻繁にとることで鼻水がでなくなり、目の痒みもおさまってびっくりした!
毎年だるかった花粉症の季節がこんなに快適で幸せ」
というメールがきました。
その方はセッションのとき花粉症のことを話されなかったので、私は花粉症のことは全く考慮に入れずに慢性レメディを選びました。
それでもばっちり効く。
これが、慢性レメディの実力です。
というわけで、一般に、クライアントさんから花粉症の相談メールが来ると
まずは今とっている慢性レメディを頻繁にとるようにお伝えしています。
そうするとかなりの確率で症状が緩和されることが多いです。
あまり効果がない場合は、慢性レメディと相性の良い別のレメディを探すこともあります。
ただ、花粉症のような症状をどこまでなくしたらいいのか。
これはメンタルや生体全体の健康という大きな視点に立って考える必要があると思います。
では次に
「花粉症用のレメディ」について
こちらは、ネットとかで見かける、
いわゆる花粉症に良いレメディとして売られているものです。
花粉症に効きそうな数種類のレメディを組み合わせた製品もあるし、
「鼻水がでて困るときはこのレメディ」みたいな形で、単体で売っているレメディもあります。
こういういわゆる花粉症用のレメディについて私の個人的意見を簡単にいうと、まあすごく悪いとも思わないけど、本当はあんまり良くないかなあという感じ。
「花粉症用レメディ」のメリット
メリットからいうと、
・たぶん結構効く
・簡単
・薬をのんでる罪悪感がない
「花粉症用レメディ」のデメリット
逆に、デメリットをいうと
・健康度は上がらない。むしろ下がる可能性さえある。
・対症療法。意味的にはふつうの薬とあまり変わらないかもしれない。
こういうレメディをどう考えるかは、自分が何を目指しているかによって変わります。
私のミッションは
ホメオパシーで健康度をあげ楽しい人生にする!
ということなので、その立場にたっていえば、こういうレメディの使い方はあまりよろしくないです。
ただ、そんなこと目指してません!という立場も当然ありますよね。
健康度なんてどうでもいい、とりあえず症状が簡単に楽になればそれでいい。
という立場ももちろんあると思います。
その立場に立てば、こういうレメディも便利なんだと思います。
でも、このブログは、私の思いを伝えるブログなので、
「ホメオパシーを使って楽しい人生をめざす」という視点に立ってもう少し話を深堀します。
私が「花粉症用レメディ」はあまりよろしくないと思う理由は、
それが対症療法だから、ではありません
「花粉症用レメディ」がよろしくないのは、対症療法だからではない
対症療法であること自体はOK。
風邪、熱、けがなど急性症状についてのホメオパシーのセルフケアは基本的に対症療法です。
対症療法でも、上手にセルフケアしていくと健康度はどんどん上がっていくし
自分で自分の健康を管理するパワーを手にすることになるので、これはとても良いことだと思います。
急性症状をホメオパシーでセルフケアすることはお勧めです。
問題は、
花粉症は急性ではなく、慢性の問題
ということなんです
え!そのときだけ急に症状でるんだから急性でしょ?と思うかもしれませんが
そうではありません。
風邪、インフル、ケガ、食中毒などいわゆる急性症状は外側からの何かに対する生体の反応。
風邪とかだったら、ウイルスという外敵が侵入してきて、その反応として咳をしたり熱が出たりする。
ケガも、転んだりぶつかったりすることで外からの力が加わることによって、生体に変化が起きる。
食中毒だったら、腐ったものを外から体内に入れてしまってそれを出そうと吐いたり下痢したりする。
つまり、きっかけは外側からやってくるネガティブな何かの力です。
外敵に対して起きている生体の防衛反応をサポートするのが、
急性症状のときに使うレメディなのです。
でも花粉症は違います。
花粉症に外敵は存在しない。
花粉は、本来人間の敵じゃない。
花粉なんていうほんとは毒にも薬にもならない隣人を、「敵」と誤認して、めっちゃ戦ってしまう。
お隣さんがちょっと来ただけなのに、泥棒が来たと思ってホースで水をじゃあじゃあかけて撃退しようとして自分もずぶぬれになってる。。みたいな状態です。
つまり、花粉症は免疫系の誤作動がそもそもの原因。
花粉症の問題は外ではなく、自分の内側にある。
それが、花粉の季節に目に見える形で顕在化してくる、ということだと思います。
だから、
花粉症は慢性症状です。
慢性症状というのは、個人差が激しい。
慢性症状については徹底的に個人を見てレメディを選ぶのが本当のホメオパシーです。
なのに
市販の「花粉症用レメディ」は個人差を無視している
ここが問題だと思います。
例えば、ホメオパスが使う辞書のなかから、
「大量の鼻水が出る」という症状を持っているレメディを探します。
そのリストを写メすると、こんな感じ。
これが、その症状を持っているレメディのリストなのですが、
数えたら97個のレメディがのっています。
このレメディは全部、鼻水が大量に出ます。
でも、
大量の鼻水に良いとして売られているレメディは、この中から適当に代表的なものを何個か選んでいるだけです。
なので、それが自分全体に合っている可能性は限りなく低い。
だから
根本的体質改善は起きません。
でも、きっと鼻水についてはある程度の効果はある。
それは、その症状を対症療法的に抑圧するからです。
という意味では、まあ普通の薬と同じことをしているわけです。
薬は一定の時間が過ぎれば体外に排泄されますが、
レメディはエネルギーであり情報なので、排泄されません。
エネルギーがちょっと動いてしまう分、むしろ薬よりよろしくないのでは?という見方さえできます。
ということで、自分が何を目指しているかによって見方は変わるのですが、
私的には
「花粉症を慢性状態として扱い、生体全体に合うレメディで花粉症が出にくい体質に少しずつ改善していく」
というのがホメオパシーの王道で、かつ一番のお勧めです。
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*ホメオパシーは医療ではありません。